ロックキューブクライミングジムのマイケルです!
ブログの更新を長らく冬眠していましたが、桜も満開のこの季節に再開しまっす。
2016年度最初のテーマは...
えっと、テーマを発表する前に、最初に断っておくと今回はマジメな話題です。
それでは、2016年度最初ののテーマは...
目次
クライミングと視覚障害
今回はマジめです。(2度目)
NPO法人モンキーマジックって知ってますか?
ゴダイゴでもなく
空はまるで~♫のモンキーマジックでもない
NPO法人モンキーマジック!
知らない方はこちら
<NPO法人モンキーマジックのHP>
NPO法人モンキーマジックは
「クライミングを通じて視覚障害者をはじめとする人々の可能性を広げる活動」
をしています。
今回のブログは、NPO法人モンキーマジックが現在実施しているクラウドファンディングに関してです。
<クラウドファンディングのページ>
※クラウドファンディングとは
不特定多数の人が通常インターネット経由で他の人々や組織に財源の提供や協力などを行うことを指す、群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語である。(出典:ウィキペディア)
視覚障害者クライミングについて少しでも関心があれば、ドンドン読みすすめてください!
そうでないときは、新しい世界を知ることになりますので覚悟と期待のうえ読みすすめてください!
NPO法人モンキーマジックが行っているクラウドファンディングについて
このクラウドファンディングは
障害者サインつきのチョークバッグを製作・無料配布し
障害の有無にかかわらず、誰もが楽しめるクライミング空間を!
これを実現していくためにNPO法人モンキーマジックが行っている活動のひとつです。クラウドファンディングの期限が残すところ1ヶ月を切り、このままではこの活動が実を結ばない可能性があります。
そこで、その支援をブログで呼びかけようと思い、これを書いています。
ちなみに、
私はNPO法人モンキーマジックとは何の関係もありません!(NPO法人モンキーマジックの開催しているイベントに参加させてもらったことはありますが!)
スタッフでもありませんし、過去にスタッフだったこともありません!
NPO法人モンキーマジックから依頼を受けてこのメールを送っているものでもありません!
ただ、ブログを書くにあたって、事前にNPO法人モンキーマジックとコンタクトを取り承認はいただいてます。
どうして何の関係もないお前が!?
そうですよね、そう思いますよね。
それは
「このプロジェクトの実を結ばせることが自分のためになる」
と、考えているからです。
自分のためになると言っても
チョークバッグもらえるぜぇ~
とか
このプロジェクトが実を結んだあかつきにはお代官様イッヒッヒ
とかがあるわけもなく。
ーこのプロジェクトで完成したチョークバッグをどこかで見たときに自分は何を想うかー
それを考えています。
この行動をした場合とこの行動をしなかった場合で、それが全く異なってくるんです。
「あのチョークバッグなんだろう?」と思うのか、
「あ、あのチョークバッグだ!」と思うのか。
その時に、少しでも当事者意識を持っていたいという想いがあります。
例えば、そのチョークバッグをジムや外岩で見ることができたならどれほど嬉しいか、それを想っています。
NPO法人モンキーマジックの活動には感動がありました
見える人と見えない人
見える世界と見えない世界
以前に2度ほどNPO法人モンキーマジックの開催しているイベントに参加させてもらっています。そのイベントは視覚障害者と健常者が一緒にクライミングをするというものでした。
ひとえに見えないと言っても、視覚障害者みなさんが完全に視力を失っているということではありません。知ってましたか?
私は知りませんでした。
あとから知ったことですが、”見えない”にも様々な種類があります。
全部見えない
部分的に見えない
ぼやけて見えづらいなど
私はそれまで見えない人のことを、全く何も知りませんでした。
白い棒を持っている人は”目が見えない”んだろうなと思っていただけで、その”見えない”の程度まで想像することができなかったんです。
これまでに見えない人と接したことがあっただろうかと、自分を振り返ったのもその時です。見えない人を知らないで、見えない世界を想像することはできませんでした。
見える人の世界と見えない人の世界の重なりが小さいと、見える人と見えないひととの関わりも小さいままで。
自分から見えない人の世界に関心を持ってアプローチすることができれば、見えない人の世界とかかわっていくことができる。そこにアプローチしてこなかった自分は、恥ずかしながら30歳を超えて初めて見えない世界に少しだけ触れることができました。
見える人と見えない人の世界が重なっている面積を少しずつでも拡げて行けば、そこに新しい関わりが生まれてくる。
それって素晴らしい。このチョークバッグはその可能性を拡げていくものだと。
クライミングの可能性
見える人と見えない人の世界の重なりを、クライミングは拡げていくことができる。
調べてみたら、視覚障害者のスポーツっていろいろありました。バレーボールにサッカーに、ほんとに様々なスポーツがあります。例にもれず、これまでそこに関心を持ってこなかった自分はそれらのスポーツのどれをも見たことはありませんでした。
これらの障害者スポーツには特徴があります。障害者スポーツの多くは、
独自のルールの中で、障害者同士がプレイするもの(健常者も参加できるよう工夫されているものもあるようです)
なんです。
安全性などを考え、視覚障害者方でもできるように独自のルールがつくられています。
ただ、それらのスポーツでは、見える人と見えない人の世界の重なりを拡げていくことは難しい。
どうしても、活動が内向きになってしまうから。
ある視覚障害者クライマーの方がおっしゃっていたことがとても印象的でした。
「私がクライミングをしているのは、健常者の人と同じルールの中で競えるから。」だと。
見えない世界を知ってこなかった私がこのような意見を想像することはできません。
その私がひとつ感じているのは、
見えない世界から見える世界の人たちへのアプローチは確実に来ています、クライミングを通じて。
ふたつの世界の重なりを拡げていこうとするアプローチです。
それを行っているのがNPO法人モンキーマジックです。代表の小林さんは、視覚障害者です。先天的に視覚障害があったのではなく、28歳の時に発病し視力を失っていきました。見える世界と見えない世界を両方の世界の経験がある方です。
そんな小林さんたちが行っているこのプロジェクトを支援することは、見える世界から見えない世界へのアプローチになり得ます。
ぼくにはそれくらいしかできないんです。
最後まで読んでくれた方にお願いしたいこと
今回のクラウドファンディングの活動は、「障害の有無にかかわらず、誰もが楽しめるクライミング空間を」つくっていくための一歩です。
クラウドファンディングを実行に移すために必要な額は残り50万円です。支援が条件を満たして初めてこのプロジェクトは実行に移されます。もしこのブログを読んで、
NPO法人モンキーマジックの活動に共感されたとき
大好きなクライミングのさらなる可能性を感じたとき
は支援をよろしくお願いします。
クラウドファンディングへの支援は金銭的なものですので難しい面もあると思います。
記事をFBやSNSでシェアしていただくのも十分な支援となります。
それぞれの方ができる支援をそれぞれのカタチでよろしくお願いします。
見えない世界からのアプローチに応えるために
見える世界と見えない世界の重なりを拡げていくために
それらの活動に当事者として関わっていくために
<クラウドファンディングのページ>
最後に
このクラウドファンディングでの支援金への領収書が必要な場合は、NPO法人モンキーマジック様に連絡していただければ発行していただけるとのことでしたので、その点もお伝えしておきます。
追記 2016年5月
このクラウドファウンディングは無事達成されました!おめでとうございます!
また、いいねやシェアの形で応援していただいたみなさまありがとうございました。私自身も応援していた側ですので、自分から感謝を言うのも変な感じはしますが。でも、おめでたくて言わずにはいられません!
関係者のみなさまはこれからさらに大変だとは思いますが、想いを形にすべく頑張ってください!
ROCK CUBE CLIMBING GYM
ロックキューブクライミングジム
2015年7月南越谷にOPEN
初心者の方にやさしいジムを目指して頑張ります!
ホームページ http://www.rockcube.net/
TEL 048-993-4569