ロックキューブクライミングジムのマイケルです!
今回は、はじめてボルダリングに挑戦するひと、またはすでに何回か挑戦したひとで、
「ただ単に上に登っていくだけでいいの?」
「何か気にするコツとかはないのかな?」
と、ボルダリングについて考え始めている方向けの記事です!
(それがボルダリングにハマる入口ですゾ!!)
“登る”
たしかに単純な行為ではあるのですが、単純だからこそ難しいという。
最初からたくさんのことを意識しながら登ることはできません。
はじめてならこれだけは気にしてください!っていう3つのコツを紹介します!
少し長くなりますので、コツだけ読みたいという方は目次の「気をつけたい3つのコツ」から読んでください!
<この記事は、当ジムに初めてボルダリングをしに来ていただいた方で、安全の説明とルールの説明を一通り終えた方に向けて説明するポイントをまとめたものです。
そのため、ボルダリング経験のない方が読むと少し理解しづらい部分があるかもしれませんがご了承ください。>
地域メディアのインタビュー記事
目次
ボルダリングで大切なのは腕?それとも足?
はじめての方に登り方を説明して、2〜3本のコースを一緒に登ってみた後に、
「だんだんと疲れてきましたか?」
「体のどの部分が疲れてきましたか?」
と聞いてみると、多くの方は前腕とか上腕とか肩周りとか、疲れているのはだいたい前腕から上腕、あとは肩らへんです。
登っているときにポロッと出る言葉も、
「持ちにくい・・・」とか、
「力を入れにくい・・・」とか、
腕力に関係するコメントが大半です。
そして腕力ばかりに頼って初日を登り尽くすと3日の筋肉痛が。。。
とうことは、
ボルダリングで大切な体の部分は”腕”ということでしょうか?
否っ!!
実は、ボルダリングで大切なのは”脚”なんです。
腕力よりも”脚”
女性は懸垂なんてなかなかできないと思います。
たとえ懸垂ができる男性だって、100回も200回もできるわけではないです。
片手で懸垂できる人なんて稀です。
ですが、歩くこと自体は皆さんなんの苦もなくできますよね?
片足で立つことは?
ケンケンは?
腕は自分の体重を支えるのに十分なパワーがありませんが、脚は体重を支えるくらいは簡単なのです。
毎日歩いてますから。
最初に登った壁を思い返してみてください。
そうです、85度です。
少しだけ向こう側に傾いているんです。
最初の説明で、
「降りてくるときには、とび降りないで梯子を降りるようにして降りてくださいね!」
と説明しました。
それでは、ここでさらにもう一つ質問です。
85度の壁のコースを数本登った今、腕が疲れてきはじめたと思います。
では、例えば、同じように梯子を登って降りてきたとして今ほど腕が疲れるでしょうか??
「たしかに。梯子を登るだけなら腕はここまでは疲れないかも。」
と思いましたね??
だって、梯子を登るとき、そんなに腕に力を入れて登らないですから。
それはなぜか!?
自分の体重をしっかりと脚で支えているからです。
梯子を登る時には、腕はバランスと取るためには使っていますが、自分の体を上に引き上げるために腕はそんなに使わないはずです。
脚は毎日自分の体重を支えて歩いていますから、どれだけ重かろうと体重を支えることが苦ではありません。
片脚で立つことだって、ケンケンをすることだって、バランスさえとれればそんなに難しいことではありません。
よく考えたら、これってすごいことです。片脚が自分の全ての体重を支えられるんですから。
片腕で懸垂できる人はほとんどいないのに、子供も大人も女性もみんな片足で自分の全ての体重をコントロールして飛び跳ねることができるんです。
では腕はどうでしょう?
毎日ぶら下がっているお猿さんでもない限り、腕でずっと自分を支えつづけるのは限界があります。
腕と脚の、体重に対する優位度はもはや比べられないほど脚が強いんです!
壁は、
「登ろう」とすると難しいですが、「歩くこと」ができれば腕はそんなに疲れません。
ここまで読んで、さっき登れなかったあのコースをなんとなく登れるような気がしてきたらこっちのものです(笑)
実は小学1年生が…
6級。
それは当ジムにあるコースで簡単な方から数えて3つ目の級です。
8級から始まって→7級→6級
だいたい初めてのひとだと、この6級でつまづきます。
簡単には登らせてくれなくなってくるわけです。
ちなみに5級になるとほとんどの初心者のひとは登れません。はじめてボルダリングに挑戦する大人の男性のうち、5級を登れるひとは10人に1人もいないんじゃないでしょうか。
はじめてなら、大人の男性で6級を3〜4本、女性で6級を1〜2本、お子さんなら7級を数本登れたら初日としては上出来です!
しかしその6級、、、
小学1年生が全コース登れてますから!
残念っっっ!
身長は120センチくらいです。
でもやっぱり、はじめて挑戦したときには7級くらいまでしか登れませんでした。小学生1年生ですから。
最初は登れなくても、頑張って頑張って、さらにもうひと頑張りしてやっと
「6級終わったーっ!」
と登れたんです。
いくら大人の人でも、なかなか初日からそんなには登れないんですね。
(たまに登っちゃうツワモノもいますよー!)
ただ、登れなくなってくるとどうしても、
「む、無理だ。。。」
「と、届かない。。。」
と弱気になって来てしまうものですが、120センチの小学1年生が登れてるのですから、頑張ればできます!
これは小学生(6年生)が大人でも登れないような課題を登っちゃった動画です!
こういうこともあります。
気をつけたい3つのコツ
当ジムの場合は6級までは足で使うホールドは自由です。
なので、足が自由の課題を登る前提で説明しますよー!
コツ1:立ちやすいホールドを選ぶのが大切!
ホールドは小さくなれば小さくなるだけ立ちにくくなってきます。立ちにくくなるということは、脚に体重を乗せるのが難しくなってきます。
だからこそ、立ちやすいホールドを選ぶのが大切なんです。
立ちやすいホールドとは、
大きくて、エッジがしっかりしてるやつ!
ホールドが大きければいいわけじゃないですよ!大きくても立ちにくいホールドもありますから注意が必要です!
次の2つのホールドを見比べてみましょう。
正面から見るとこう。
両方ともサイズ感は一緒なのですが、横から見てみると、、、
正面から見ると大きくても立ちやすそうでも、横から見て見ると黄色い方はエッジがなさすぎて(薄くて)立ちにくそうなのがわかります。
こんな立ちにくそうなホールドなら、小さくてもエッジがしっかりしているホールドの方が立ちやすい場合もあります!
コツ2:つま先で立つのが大切!
ボルダリングを始めた今日からつま先で立つことを意識しましょう!
できることなら、
自分のつま先がホールドをしっかりと踏むところまでしっかり目を離さずに見ていられると最高です!
野球でもテニスでもゴルフでも、
ボールを打つときはそのボールから目を離さないですよね?
ボーリングなら、
しっかりと狙ってるピンを見定めますよね??
ボルダリングも一緒です!
脚が大切で、脚にしっかり体重を乗せたいのですからつま先がホールドに立つまでしっかりと目を離さないでください!
どうしても最初は、足の裏全体で大きなホールドにドスンと立ちたくなってしまいますが、これだとクライミングシューズの特性を活かせていません!
つま先に力が入りやすいようにわざわざキツイサイズを履いているわけですから、ホールドにはしっかりとつま先で立ちます。
コツ3:バランスを崩さない位置のホールドを選ぶのが大切!
登れずに落ちてしまったときになぜ落ちたのかがわかれば次の対策が立てれます。
・腕がパンパンでもう我慢できなかった。
・バランスを崩してしまった。
・何がなんだかわからないけどつらくて落ちた。。。
などなど
初めての人が登っているのを見ていると、
バランスを崩して落ちてしまっていることが良くあります。
そして登っている本人は、ジツはなんとなく感じているんです
「今、このバランスを保っているのがものすごくキツイ。。。」
「次のホールドを取るために手を離したら、たぶん落ちる!」
その自分の感覚って、きっと正しいです。
自分を信じてあげてください。
無理な態勢のまま手を離してしまうと、その通りに落ちてしまいます。
そのキツイ態勢よりももっと楽な態勢があるはずです。
それを探しましょう!
・このホールドに足を乗せると態勢がキツイ。。。
・どのホールドなら楽になるんだろう?
・こっちならどうだ??
いろいろと試行錯誤して楽な態勢を取れる足の位置探し出します。
どのホールドを使ってどういう態勢をとると、バランスを崩さないのか?
これを見つけるのは、始めたばかりだとなかなかわからないのですが、試行錯誤を繰り返していくうちにバランスの取り方が身について行きます。
最初は手ばかりをどんどん先のホールドに進めたくなってしまいがちですが、足でバランスを取れる態勢を取るのが先です。
いろいろと試行錯誤してもどうしても見つからない場合には、なんでも聞いてください!
色々と試行錯誤しても登れない場合もあります。。。
登り方の参考にこちらの記事もどうぞ。
<初心者のための動画で見るボルダリング上達入門 ~ダイナミックに動く~>
まとめ
まとめると、
ボルダリングでは脚で体重を支えることが大切なので、
・立ちやすいホールドを選んであげて、
・しっかりつま先で立って、
・バランスが悪くならないホールドを試行錯誤して探す。
そして、小学校1年生に負けない!w
ボルダリングの登り方について考え始めた方の参考になれば嬉しいです!
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